これをご覧になられている皆さんは、普段から両手を使って生活しておりますでしょうか?
今回はそんな皆さんに、ささやかなお願いがあります。
私は、以前から申し上げているように、5年前から病気で左手が動かず、右腕一本で息子(3歳)の面倒を見ております。
オムツの交換、着替え、散歩、遊び、その全てを右腕で行ってきました。
(乳飲み子の頃のオムツは腕一本ではとても変えることが出来ず、補助として自分のアゴや歯を使いました)
察しの通り、片手の育児は笑えるほど大変でして、思い通りになることなど何一つありません。
彼は私の左手が動かない事実をこの齢にして熟知しており、いつも
「パパ、一緒にあそぼ!パパ、だっこ!」と言いながら、ニコニコと私の右手に抱きついてきます。
甘えたい盛りであろう幼な子が、父親の左手に気を遣っているのです。
なんという申し訳なさ。
この筆舌に尽くし難い哀しみ、少しでも伝わりますでしょうか。
まさに血の涙を流す思いであります。
もし、たった一つだけ願いがかなうとしたら。
ほんの数秒でいいのです。
一瞬だけ、一瞬だけ息子を力強く両手で抱き上げてやりたい。
毎晩毎晩、彼の寝顔を見ながらそのぬくもりを想像し、私は大いに悔やむのです。
これを見ているあなたに、小さなお子さんやお孫さんがいらっしゃるなら、
どうか、何度でも何度でも両手で抱きしめてあげてください。
それは、私がこの先、どれほど強く望んでも決して手に入れることができない、
この広い世界であなただけが持っている、とても特別な権利なのです。